ファイブリバーのお金のはなし

ITバブル、リーマンショックを乗り越えた投資家のブログ。

レナウンが民事再生法申請

 非効率な事業体の退出

 レナウン民事再生法を申請した。業績の悪化が原因であるが、経営面の問題もある。所謂、ゾンビ企業だった企業が市場から撤退を余儀なくされた。グループ会社からの資金回収が正常にできないような会社の経営が真面であるはずがない。本来であれば、もっと早くに市場からの退場を余儀なくされていたはずだ。

 社会にはプラス

 販売が、デパートやショッピングセンターなどの店舗が中心でインターネット環境が

拡大する市場や、ファストファッションの市場拡大についていけなかっただけだ。経営努力が足りなかったと言われても仕方がない。お金がバラマキで市場でジャブジャブと供給されていたため、こうしたゾンビ企業企業が生き残っていただけだ。社会的には、非効率な事業体がなくなって効率性が増すため、プラスに働く。

 新型コロナウイルス対応のため、政府がお金をバラまいているが、ゾンビ企業が、また、生き残る。こうした会社は非効率なため社会によりコストをかけ、その費用の回収は私たちの税金で回収されるだけ。

 財政均衡はいつ達成するつもりなのか?

 政治家は、自分のお金のようにバラマクが返済のことも考えてほしい。所詮、今の議員は自分たちが生きている間には負担が来ないと思っているのだろう。生活水準が落ちて、泣くのは子供や、孫の世代だ。いつになったらプライマリーバランスは達成できるのだ。

 日本は、民主主義・自由主義の国だ。市場経済のシステムが働くのだから、政府は市場に過度に介入するべきでない。今の揺り戻しは深くなる可能性が高く、苦労するのは若い世代だ。

 

 非効率な事業体の市場退出は社会が成り立っていくためのシステムだ。