ファイブリバーのお金のはなし

ITバブル、リーマンショックを乗り越えた投資家のブログ。

人生100年時代・・・

 政府が、頻繁に「人生100年時代」と言い続けている。平均寿命は延びており、2017年の平均寿命はは女性が87.26歳、男性が81.09歳となっている。医療が発展し毎年、平均寿命は延びつづけている。

 これに比例して拡大しているのが国の借金。2018年12年末で1100兆5266億円にのぼっている。バラマキ財政で、借金が増え続けている。これ以上、増やさいためには、社会保障の支出を抑えるしかない。しかし、高齢者が、増えると年金・医療への支出が拡大し、財政は持たなくなる。 

 このため、高齢者に働いて貰うしかないような環境となっている。このため,定年を70歳に引き上げようとしている。ただ、高齢になって新しい知識・技能をつけるのは生やさしいことではない。技術が進んでいる今日では、こうした知識・技能をつけてないと、仕事を得るには難しい。こうした高齢者が生産性の低い企業などにとどまり、ゾンビ企業が市場から一掃されず、弱者を守れなどの主張のもと補助金などを受けて生き残り、国力が衰退していくかもしれない。

 AIの進歩で今ある仕事の77%がなくなると言われるなかで、はたして高齢者ができる仕事がどれだけあるのだろうか?。政府は、簡単に定年を70歳に引き上げるように努力義務を課すが、雇用しても高齢者は仕事ができず、企業は給与・報酬などだけを払い、収益が悪化とならざるを得ないかもしれない。

 生産性が先進国のなかで低いと言われるなか、更に悪化するかもだ。日本の労働生産性は、2017年に47.5ドルで米国の2/3しかならない。日本のように労働のミスマッチが起きている環境のなかで、70歳まで定年を延長をしたら、ゾンビ企業を生き延びらせ、更に生産性を低下させ、それが原因で所得が下落し、生活水準の低い国になっているかもしれない。