ファイブリバーのお金のはなし

ITバブル、リーマンショックを乗り越えた投資家のブログ。

老後にゆとりある生活は必要か?

ゆとりある生活老後の最低日常生活費は月額「22万円」。ゆとりある生活なら「35万円」 - シニアガイドには35万円が必要だと言われる。これは、金融機関が取引額を増やしたいときによく使われる常套句だ。ゆとりある生活のために資産を増やさなければならないと、思わせ貯金や保険料を多くしようとするのが普通のパターンだ。でも、考えてほしい。今の生活を絞り込んで、そこまでする必要があるのだろうか?

 

 旅行をしたときに(海外)、ウルルや、クラブなどで遊んだ。ウルルに上ったが(今は禁止で登れない)、高齢者には難しく登っている人はいなかった。途中までの登ろうとした人は見かけたが体力的に無理だったようだ。結局、ウルルに上っている人は若い人だけだった。体力的に高齢者ではできないことが多くなってくる。老後の旅行で楽しむことのできるイベントもあるが、限定されてくる。

 未来もわからない。AIが発達し、生産性の向上などにより経済がよくなり、個人的には資産がなくても「衣・食・住」が充実しているかもしれない。「団塊の世代」の人たちの減少により(平均余命だとあと10~15年で少なくなり始める)、社会保険料の負担も少なくなりに、日本の財政も改善に向かうかもしれず国民の負担は減ってくるかもしれない。分かっているのは日本の人口が減少することだけで、あとは予測できない。

 

 高給の仕事につけたり、投資が順調で資産が増えて余裕があれば老後を楽しむのも良い。ただ、未来はどうなるか分からないのに、今の生活を犠牲にしてまで資産を増やす必要はないだろう。旅行をするにしても家族であれば、小さいな子供を連れてする旅行が楽しいはずだ。年取って、やっと歩きながら夫婦二人で旅行しても楽しみは若い時に比べると落ちる。だから、現在の生活を充実させて、その上で、将来の資産を増やさないと意味はないのである。老後の「ゆとりある生活」より「現在の生活」の充実が一番。

 

 ただ、家を建てたり、子供に高等教育を受けさせようとするとそれなりの「お金」がかかる。だから、無駄な出費を抑え、必要な投資をしていかなければならない。また、いくら老後がどうなるか分からないと言っても最低限の備えは必要だろう。闇雲にお金を使っていると、浪費をし、貯蓄もできず「現在の生活に満足ができず」「将来の資産も蓄積できず不安」ばかり残る。こうしたことを避けるにはしっかりした管理が必要になってくる。誰でもできることなのだ。

 

 できていない人は「やる気」「意識」が欠けているだけ。だれでも真剣に取り組む気持ちがあればできることである。もし、なかなか上手くいかなかったら出来ている人を頼よろう。

 

 「貯蓄から投資へ(資産運用へ)」「ゆとりある老後生活」などの言葉に乗せられて、返って余裕ない家計状況のならないように気を付けよう。